ひたすら、籐を編む毎日 !!
教室に通いはじめた頃は、いままで、分からなかった編み方や始末の仕方がどんどんクリアできて、きちんとした作品が出来上がっていくのですから、もう、うれしくて飽きることはありませんでした。
毎日が楽しくて、ほんと毎晩編んでいました。子供を寝かしつけてから編み始めるのですが、しばらくすると、3才の娘が目を覚まして作業をしている部屋まで泣きながらやってくる。しかたなく、中断してまた寝かしつけてから再開。気がつけば、徹夜ということもしょっちゅうでした。
当時は専業主婦で実両親と同居でしたので、時間はかなり融通できていました。
教室は週1回、1教材なのですが、私は同時に2,3つは編んでいました。先週渡された教材を出きるところまで家で編んできて、分からないところを聞き、そこを編んで残りはまた家で編んで仕上げる。今週の教材をもらって、ポイントを聞きながら時間内で編めるだけ編む。終わりに来週の教材をもらって、ポイントを聞いて帰る。という具合です。
ですから、教室で支払う教材費はいつも・・万円を越えていました。しかし、私は月謝を出し、母に教材費を出してもらっていたので、教材費はかかっても出来るだけはやく終わらせばよかったのです。
そのおかげで、約半分の時間で課程を修了し、インストラクターの資格がとれました。
教室で与えられた教材・課題は毎回必ず仕上げていました。時には同じものを2,3個作ることもありました。それは、教材費を出してくれる母の条件だったからです。
そのことが作品を手際よく短時間で仕上げていくこつが身に付く大きな要因となりました。作り上げた作品は、あまり手元に残ってはいません。大半は母がプレゼントとしていろんなかたに差し上げていたのです。
教室では、年に1回、作品展があったので、時間をかけて大きな作品に取り組むことが出来ました。
最初の作品展に出品したのは、籐の花で「ストック」と「ばら」でした。
2回目からの作品展は、籐の人形を中心に編みました。
籐の花も素敵でいいのですが、1枚1枚花びらを大量に編んでいくという単純作業が苦手で、人形みたいに編みながら、全体が出来上がっていくものの方が私の性格にあっていたからです。
また、腕を磨くにはいい機会がありました。年末に開催されるデパートでの「NHKの手作り作品チャリティーバザー」です。
籐の花、小さな人形、かご、クリスマスやお正月用の季節の小物などを作って売り、その収益の一部を「歳末助け合い」に寄付するというイベントです。
ほとんど材料費だけという値段に設定しているので、例年大好評で、多くの売り上げがありました。
新しい作品を考案し作成、売り子まで行った経験はとても楽しく、役にたつものでした。
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